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ペトラ遺跡はどこの国?日本からの行き方は?バラ色の世界遺産をプライベートツアー専門店がご紹介!

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断崖絶壁の隠れ道「シーク」の先に突然開かれる絶景。緻密な彫刻のように浮かび上がる壮大な遺構。ピンクがかった赤色の砂岩が輝く「バラ色の都」。本物を目にしたときには、その圧倒的な迫力に言葉を失います!まさに中東屈指のドラマティックな世界遺産、それがペトラ遺跡です。

そんな異世界のようなペトラ遺跡に、一度は行ってみたい!と思われる方も多いのではないでしょうか?

この記事では、長年ヨルダンの個人ツアーを扱ってきた弊社の、ペトラ遺跡観光情報を写真とともにご紹介していきます。日本からの行き方、歴史やスポット情報、ホテル紹介そしてよくあるQ&Aもご紹介致しますので、旅行やツアーご検討中の方はもちろん、ご興味がある方、旅行が決定している方にも必見です。

まずはペトラ遺跡を知る最初の切り口として、その歴史から見ていきましょう!

Contents

ペトラ遺跡とは?破壊を免れた奇跡の歴史

ペトラの歴史 ペトラ遺跡は一見荒涼とした土地ですが、その起源を遡ると大変古く、エリア的には紀元前7,000年には新石器時代の集落があったとされています。それはなぜでしょうか?
まずは少しだけペトラ遺跡の歴史、そしてゆかりのある作品などをご紹介していきます。

ペトラ遺跡はいつできた?誰が作った?ナバテアの歴史

ナバテア人

古くから人が住んだエリアではありますが、現存するペトラ遺跡はアラビア半島の遊牧民であった「ナバテア人」がペトラに定住して、建造したものとされています。特に有名な崖を彫って建造された「エル・ハズネ」は、紀元前1世紀から造られていったと言われます。

この頃のペトラは交易路上の国際都市として大いに発展しましたが、紀元1世紀になるとローマの支配下に入ることとなります。次いで2世紀になるとペルシャからの影響、現シリアのパルミラの台頭、そして4世紀の大地震で被害を受けるとともに少しずつ力を失っていきました。

破壊を免れた「再発見」の遺跡

シークの割れ目から見えるエル・ハズネ

その後7世紀以降ペトラは歴史の舞台からは姿を消してしまいます。伝説の都市として13~14世紀頃に来訪の記録もあるようですがその後は「ロストシティ」として、多くは砂に埋もれてしまいました。そして近代1812年にスイス人旅行者によって「再発見」に至り、1000年の時を超えて悠久のペトラ遺跡がついに目を覚ますこととなります。

この間ペトラ遺跡周辺ではイスラム教国の統治、十字軍の戦闘、オスマン帝国からの影響など、強大国が目まぐるしく争い、状況は変化していましたが、ペトラが忘れられた存在であったからこそ戦火に見舞われることなく、破壊を免れたと言えるかもしれません。

ペトラ遺跡は危ない?ワディと渓谷の雨

枯れた渓谷

一方で、ペトラ遺跡周辺には古代から地理的な強みでもあり、同時に弱点でもある、ある特徴があります。それがペトラの「シーク」や「ワディ」であり、これらは通常時は枯れた渓谷ですが、周辺で一時的な雨が降ると谷に多量の水が流れ込み「鉄砲水」が出現する地形です。

「ワディ」はアラビアでは多い地形で、事実危険です。ペトラも古代から何度か災害となったことがあるようで、最近では2022年に観光ツアー客が非難する事態も発生しました。

ただペトラ遺跡では、紀元前から非常に優れた水利システムや貯水ダムが導入されていて、これらは復元され現在も稼働中です。この豊富な水資源こそペトラが栄えた理由でもあり、水に強いことは歴史が証明しています。大規模な事態はごく稀と言え、旅行やツアー参加にあまり過剰な心配はいらないかと思いますので、安心して訪れてくださいね。

映画のロケ地「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」

宝物探しの冒険 インディ・ジョーンズ/最後の聖戦

そんなペトラ遺跡ですが、「再発見」されて以降、本当に多くの人を魅了してきました。そして映画のロケ地として定められたことで、全世界に広くその名を知らしめることとなります。 そのきかっけこそ1989年公開の「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」です。

監督はスティーヴン・スピルバーグ、出演ハリソン・フォード、ショーン・コネリー、リヴァー・フェニックスなど大物ばかり。ストーリーは現代の視点から見るとフィクション色が強いようにも感じますが、当時一世を風靡した作品として世界中で知られています。

アラビアの砂漠、隠された岩壁の神殿、そこに眠る秘宝…。そんな冒険譚の舞台に、ペトラ遺跡は本当にぴったりです。日本人から見ても宝物探しの冒険の先が中東というのはなんとなく理解できますね!ペトラ遺跡に興味のある方や、行く予定の方にはおすすめの映画です。

進撃の…?名前の意味はアラビア語ではなくギリシャ語由来

ペトラの意味

ちなみに「ペトラ」とは、どんな意味でしょうか。長年ヨルダンツアー担当の筆者ですが、進撃の巨人やリゼロの登場人物でペトラという女性名があることをはじめて知りました。が、これには少しびっくりました。

なぜならペトラはギリシャ語で「岩」の意味だからです。基本的には「岩」「石」の意味で、それにともない「洞窟」「崖」のような意味も持つようになったような言葉です。女性の名前には、ゴツくないですか?笑

ただこれを男性名にすると「ペトロ」「ペーター」「ピーター」なので、聖人の名前にもあやかった割とありふれた名前なのかもしれません。 ちなみになぜアラビア語ではなくギリシャ語かというと、当時このあたりの共通語はギリシャ語だったからという理由があるかもしれません。ごく近所の国でイエス・キリストが生きた時代ですが、実は新訳聖書も原本はギリシャ語で書かれています。

ここまでペトラ遺跡の魅力を様々な切り口からご紹介してきました。
次は、そんなペトラ遺跡への日本からの行き方についてご紹介します!

ペトラ遺跡はどこの国?行き方は?

ペトラ遺跡への行き方
さてご紹介してきましたペトラ遺跡ですが、それがどこの国かというと、中東「ヨルダン」になります。

正確には「ヨルダン・ハシェミット(ハシミテ/ハーシム)王国」と呼ばれ、その名の通り王国です。ヨルダン王室のラーニア王妃は素敵で、世界中で大人気ですので興味がある方は調べてみてくださいね。フセイン皇太子、ハーシム王子もイケメンです。

脱線しましたが、以下はそんなヨルダン、ペトラ遺跡への行き方をご紹介します♪

日本からヨルダンへのアクセスは?

山の上に立つヨルダン国旗

日本からはまずヨルダンの首都、アンマンへ向かうことになります。直行便はなく、あまり就航も多くないので、その時その時でスケジュールの良い航空会社を選ぶことになります。中東経由エミレーツ航空、カタール航空、エティハド航空、ターキッシュエアラインズが代表的な選択肢となるでしょう。

乗り継ぎ時間を含めると、日本からかかる時間は片道18~23時間程度です。国際線の時間はかかりますが、国が小さく見どころが詰まっているので、着いてしまえば無理なく旅行できる点がヨルダンの魅力のひとつですよ。

アンマン空港での入国とビザ

ヨルダンへのフライト

アンマン空港での入国に際し、事前にビザ(査証)を取得する必要はありません。ヨルダンと日本の間の取り決めでは、原則ビザが必要(ビザ免除の規定はない)ということになっていますが、30日以内の観光旅行目的で日本国籍の場合、アンマン空港で「無料」でビザが取得できます。

更に、到着時はシンプルに入国審査の列に並ぶ「だけ」。ビザはそのまま取得できますので、アンマン空港内でビザを個別に申請するような必要はありません。実質ビザなしと同様の出入国の流れになると言って差し支えないと思います。ただ状況は変わりやすいので、旅行前に外務省や大使館のWebサイトを一度チェックするとより安心です。

アンマン・アカバ・死海からペトラ遺跡への行き方

ヨルダンの絵地図

アンマンからペトラ遺跡の基点となる「ワディムーサ」へは、陸路移動です。言ってしまいますと、ヨルダン国内はその全土で陸路の移動がメインとなりますため、その点ではアカバや死海からのアクセスも同様です。

アンマン空港やアンマン市内からはJETT社の直行便バスがありますが、本数が少ないので注意が必要。限られた時間の中で訪れる場合は多少高額ですが片道だけでもタクシーやウーバーを利用するとぐっとスムーズになる場合があります。アンマン・死海からは大体3時間半~4時間です。

アカバからの行き方にはタクシーの他ミニバスもあり、料金はお得ですがぎゅうぎゅうになる場合がある上、出発時間は不透明です。所要時間は片道3時間ですがまちまち。

とは言え、これらローカルな手段の行き方は不確実な要素がとても大きいです。英語すら通じない可能性があるため、少なくとも英語でのコミュニケーションを望む場合は旅行代理店での専用車手配がおすすめ。旅行代理店経由であれば、確実な手配、スケジュールを予め立てられる点もとても安心ですね。

弊社ではヨルダンの自由なツアーアレンジが可能ですので、ペトラ遺跡への行き方に迷った時や、安全安心な旅行を希望の場合はお気軽にご相談ください!

個人ツアー専門店がアレンジ! ヨルダン旅行の詳細はこちら

観光&ツアー情報!おすすめ撮影スポットと驚きの入場料!

観光&スポット情報

それでは下記にはペトラ遺跡の観光情報をご案内!

なにかと話題になるペトラ遺跡の「入場料」の話は、いったいどういう意味なのかという点を含めてご紹介します。

その価値はあるのか!ペトラ遺跡の入場料と費用

岩山の上から望むエル・ハズネ

ペトラ遺跡と言えば話題になりがち、その入場料!世界中には現在1200を超える世界遺産登録がありますが、実はペトラ遺跡は、その中でも「世界でもっとも高い入場料」であると言われています。これにはびっくりですね!そしてその入場料の金額はというと目安で以下になります(JOD=ヨルダンディナール)。

【1日券】50JOD=10,500円 【2日券】55JOD=11,500円 【3日券】60JOD=12,500円

なるほど1万円越えはたしかに高い、TDLよりも高いですね!滞在費や食費も含めると大きな費用がかかります。ただ日数が増えると日割りの額はぐっと下がるので、数日かけて訪れればお得な印象も。そしてそれほど高額の入場料を払うほどの対価はあるのか、という問題ですが…。

少し悔しいですけど、やはり「価値が無い」とは言えません! 言い直しますと、高すぎるとは思うけれども、その価値はあると思います。筆者は世界広しと言えど、ペトラ遺跡ほど「ドラマティックな遺跡」はそうそう無いと感じているからです。

ペトラ遺跡は広く大きい!内部はどうなってる?

王家の墓
実際のところ、ペトラ遺跡の入場料が高いのは、いくつか理由があります。

ひとつは当地の砂漠の民ベドウィンに仕事を提供するためで、ヨルダン政府が定めていることです。この判断は色々と背景があるようですが、国の財源であるペトラ遺跡のサステナブルな保護に直結し、同時にベドウィンの文化を保存することができる点で、非常に重要な取り決めです。

また観光客に対する入場料が高額であるのは、遺跡の保護・プロテクトと同時に観光客のための安全に配慮し、整備する必要性からと言えるでしょう。さらに今後への投資という意味もあり、実はペトラ遺跡は未だ全体の15~20%しか発掘が進んでいません。これらの発掘・調査のための財源ということです。(最近では2024年10月に未盗掘のお墓の発見も!)

そしてもうひとつ、ペトラ遺跡はとにかく広大ということがあります。世界遺産としての指定面積は264 km²、なんと大阪市223 km²より広い!東京でいうと高円寺(環七)から新小岩(荒川)までの円状の範囲くらいで、都心をすっぽり含む広さ。そんなエリアを自由に散策が可能という点で驚きますし、迫力の建造物だけなく風景も美しいので、濃い内容の遺跡であるのは間違いありません。

ペトラ遺跡観光の営業時間と英語表記、クレジットカード情報

ペトラへの行先を示す看板

ペトラ遺跡のある町は「ワディムーサ」ですが、この町の端に遺跡のメインエントランスがあり、チケットカウンター、ビジターセンターを併設します。博物館もあります。またトイレ、レストラン、ショップ、ATM(海外クレジットカードで現金引き出し可)の併設も。ちなみにこのレストランは高くてあまりおすすめできないそう…

入場料はチケットカウンターでクレジットカードを使用して支払うことができますので大きな費用を持ち歩かずにすみますね。案内の多くは英語表記がありますので、分かりにくいということもありません。ビジターセンターでももちろん英語は通じます。また遺跡の営業時間は【夏季】6:00~18:00 【冬季】6:00~17:30となります。

驚きの大きさ断崖のシーク

シーク 頭上に迫り出した岩の裂け目

ペトラ遺跡は広大です。まずエントランスからは約1.5㎞の砂利道を歩く必要があります。その先にはじめて「シーク」と呼ばれる、巨大な岩山の割れ目にたどり着きます。ペトラ遺跡への隠された入り口である峡谷の道は、狭いところの幅は3mしかありません。このシークを約1.5㎞ 歩いていくことになります。

尚、冒頭でも少し触れましたが、シークは雨による水害の起きやすい地形でした。ですがナバテア人の住んだ早い段階から、流れはダムなどで堰き止められ、シークや居住エリアへは流れ込まないように水の制御が行われていたと言われています。この水のコントロールと貯水こそがペトラ繁栄の理由のひとつです。

シークは、まさにアドベンチャーという雰囲気で、わくわくしますよ!特に巨大な岩に挟まれるような道幅の狭いところは、断崖絶壁の真下を縫って歩いているようで、とても迫力があります。

エル・ハズネ(エル・カズネ)上から撮影スポット

最も壮麗なエル ハズネ

そしてそのシークが終わる時、眼前に突如現れるのが「エル・ハズネ」です。目を疑うような圧巻の光景、その迫力は写真や言葉では伝えきれないものです。岩の荒々しさに対して細部まで繊細な美しさの建造物が現れる様は、本当にドラマティック! くだけた言い方をするなら、めちゃくちゃかっこいいです!

本当に映画のワンシーンのようなエル・ハズネ、「宝物殿」を意味しますが、実際にはお墓と言われています。デザイン的にはギリシャ建築の影響を受けていますが、岩を彫って作られたもので、その精巧さは驚くべきもの。 赤い岩肌が印象的で、まさに「バラ色の都」へ足を踏み入れた実感が湧きます。

最近ではエル・ハズネの「上からのビュースポット(The Treasury from above)」が人気になっています。ですがここへの所要は45分ほどと、トレッキングレベルなので注意を。この後に「エド・ディル」を予定している場合は体力と時間との兼ね合いです!また地元の人に5~10JODほどチップが必要です。

エド・ディルまでの歩き方と裏ルート

ロバとエド ディル

エル・ハズネを過ぎたあとは、ペトラの都市遺跡のエリアがあります。色々と見どころがあり、広範囲をとても自由に散策できます。岩肌の天然の色彩豊かなマーブル模様がとても美しいエリア。「王家の墓」は迫力があり、「円形劇場」や「ビザンチン教会」も残ります。また「凱旋門」にはしばしば兵隊さんがいて、一緒に写真を撮ってくれますよ。

そしてエル・ハズネから歩く事2km、さらに1kmは約800段の階段を越えるとペトラ遺跡最奥部の「エド・ディル」へ辿り着きます! 大変ですが途中の景色の美しさも相まって、自分のペースで進めば到達できる範囲。エド・ディルとは「修道院」を意味し、保存状態も良いです。

ちなみにペトラ遺跡の「裏ルート」として、北側から回り込みエド・ディル側から入場できるルートが存在します。この裏ルートのメリットは、 人ごみを避けられること、上記の上り階段を回避できること。ワディムーサからシャトルまたはタクシーでリトルペトラに行き、そこで更にタクシーに乗り換えます。遺跡のチケットは事前に購入必須。

暑い時期や時間が限られる方にはおすすめの裏ルートですが、筆者としてはやっぱりシークからの入場が好きですよ!

以上ペトラ遺跡内部のご案内でしたが参考になりましたでしょうか。 下記よりヨルダンの世界遺産の情報をご紹介します!

ヨルダン「バラ色の世界遺産」と世界の七不思議

世界遺産 ペトラ遺跡
ヨルダンの世界遺産情報をご案内しますので、ツアーや旅行の計画にお役立てください。

またペトラ遺跡は世界遺産だけではなく、「中東3P」、「中東三大遺産」、「新・世界の七不思議」といった個性的な称号をもっています。こちらもご紹介しておきますね♪

ツアー・旅行で人気のヨルダン世界遺産とは?

エド ディル

ヨルダンには現在7つの世界遺産が登録され、そのうちもっとも早く世界遺産登録されたのが、「ペトラ遺跡」と「アムラ城」です。またもっとも最近のものは「ウンム アル ジマール」で2024年に登録されたばかり。区分としては文化遺産が6カ所、複合遺産が1カ所です。

そんな世界遺産の中でも、1番人気はやはりペトラ遺跡!次いでワディラムが良く知られ、死海は世界遺産になっていません。

このほか「アムラ城」は少し遠いですが当時の風土が分かって面白いですし、「ウンム アル ラサス」のモザイクはとてもきれいです。土地柄、古代の遺産、イスラム教の遺産、キリスト教の遺産がそれぞれ登録されるのがヨルダンの魅力です。

「アムラ城」
8世紀、イスラム美術の中でも希少価値があり、生き生きとしたフレスコ画が残ります。
「ウンム アル ラサス」
非常に美しく規模の大きな5世紀のモザイク画が残ることで知られています。
「ワディラム」
砂漠だけではない多様な自然環境と、12,000年前に遡る岩絵が現存する複合遺産。
「アル マグタス
ヨハネによるイエス洗礼の地とされるヨルダン川のほとり。歴史的建造物も残ります。
「サルト」
18~19世紀の交易路に栄えた古都。欧州建築様式が導入された石灰岩のイエローシティ。
「ウンム アル ジマール」
5世紀のローマだけでなくナバテアの影響を残す玄武岩のブラックシティです。

ペトラ遺跡世界遺産登録の理由と種類

世界遺産登録の理由

ペトラ遺跡が世界遺産に登録された基準は、文化遺産 (i)(iii)(iv)というもの。ごく簡単に表現すると(i)は人類の最高傑作!(iii)は文明の証拠、(iv)は歴史を象徴する建築物という事ですので、ペトラ遺跡にはふさわしい理由をもって世界の遺産として登録されたことになります。

世界遺産登録は、観光地化ではなく、人類の遺産としての保存が目的です。ただ世界遺産への登録は本当に諸刃の剣で、増大する観光客に対して手を打たねばならなくなります。

でもそれにはお金や法律やマンパワーがいる。だからこそ途上国は遺産登録ができないということも実際にあり、入場料が高いのは本当に仕方ないのかもしれないです。みんなで守っていきたい世界遺産ですね!

「中東3P」「中東三大遺産」とは

ペトラのラクダ

ペトラ遺跡は世界遺産の他にも「中東3P」という謎の称号を得ています。これは「中東エリアの頭がPから始まるすごい遺跡トップ3」の意味!すなわちヨルダンのペトラ、シリアのパルミラ、イランのペルセポリスです。これをペルセポリスではなくレバノンのバールベックを加えて「中東三大遺跡」とすることもあります。

パルミラはペトラとも交流のあった古代都市遺跡ですが、2015年ISILにより破壊されてしまい、早期復元を祈るばかりです。ペルセポリスは大帝国ペルシャの都市遺跡ですが、状態の良いパーツはヨーロッパに持っていかれており、例によって大英博物館やルーヴルにあります。保存の観点では重要な面がありますが…泥棒ですね!

パルミラもペルセポリスも素晴らしい遺跡ですが、中東エリアはいろんな意味で傷ついている遺跡が多いです。その点でペトラ遺跡はもっとも完全に近い状態と言えるかもしれません。

オカルト?「新・世界の七不思議」

ペトラ バイ ナイト

また「新・世界の七不思議」は、世界遺産とは関連がなく「新世界七不思議財団」というスイスの財団が世界規模の投票により選出したもの。「不思議」というワードですが、オカルトやホラー要素はありません!実際には「驚異的」といった意味合いが近いもので、これにペトラ遺跡が選ばれました。

ペトラ遺跡以外は、メキシコのチチェンイツァー、ペルーのマチュピチュ、インドのタージマハル、中国の万里の長城、イタリアのコロッセオ、ブラジルのキリスト像(リオ)が対象です。まあエリア的に万遍なくという平和的選出ですね。

ここまでヨルダンの世界遺産情報などをご紹介しました。次はペトラ遺跡の基点となるワディムーサのホテル情報です。

 

ワディムーサの宿泊ホテルおすすめ情報♪

ペトラ遺跡 ホテル情報
ペトラ遺跡周辺は、数はそう多くはありませんが、定評のあるホテルが多いです。高級ホテルもあり、選択肢にも困りませんし、安心して滞在できますよ。

ペトラゲストハウス ★4

ペトラゲストハウス

「ゲストハウス」といって少々カジュアルな印象のネーミングですが、ペトラ遺跡のエントランスから近く、とても素敵な4ツ星ホテルです。
低層で「岩の一部」といった外観になっており、ペトラの雰囲気やムードを壊しません。お部屋は落ち着いた色調で清潔、リラックスできます。食事にも定評がありますよ。
また★4では「Petra Moon Hotel」もおすすめ。

モーベンピック リゾート ペトラ ★5

モーベンピック リゾート ペトラ

こちらもペトラ遺跡のエントランスから近く便利な立地の5ツ星ホテルです。中東に広く進出するモーベンピックシリーズで安心感があります。
調度品、インテリア、天井や床の装飾など、随所にこだわりが見られ、プールやスパ、ジムも完備。アースカラーを用いた客室は落ち着きと可愛らしさも備えます。
また★5では「Petra Moon Luxury Hotel」もおすすめ。

エドム ホテル ★3

エドム ホテル

ちょっとリーズナブルに、かつエントランス近くということでおすすめの3ツ星ホテルです。
規模は少し小さくなりますが、それでも開放的なエントランス、屋上テラス、清潔なお部屋で、シンプルながらもこのクラスの中では良いホテルです。

ペトラ マリオット ホテル ★5

ペトラ マリオット ホテル

ワディムーサからは少し距離がありますが、素晴らしい丘陵地帯の景観を望む5ツ星ホテルです。高級ランクですが、荒野の一軒宿のようで昔から一定の人気があります。
クリーム色を基調とした優しい雰囲気のお部屋が多いです。せっかくなので「マウンテンビュー」のお部屋にされるとペトラ滞在の気分を盛り上げてくれるかもしれません♪

まとめ ペトラ旅行は個人ツアーがおすすめ!
ー高級ホテルやビジネスクラスも思いのまま

個人ツアーがおすすめ

ここまで、魅力いっぱいのヨルダン世界遺産ペトラ遺跡の情報をご紹介してきました。 そんなペトラ遺跡へ行くには、大手旅行会社のパッケージツアーを利用する、また自分でホテルや飛行機、バス、車を手配するなど様々な方法があります。
しかしながら団体パッケージツアーでの観光は自分の好きなところへ行けなかったり、待ち時間が長かったりと、満足できないことも…だからと言って、ヨルダン旅行をすべて個人で手配するのはとても大変です。送迎やサポートがないと不安という方も多いかと思います。

そう考えている方のために「スペースワールド」はリーズナブルかつお客様のご希望に沿った個人ツアーを提供しています。プライベートなツアーなら高級ホテルやビジネスクラスなどアレンジの相談もとてもスムーズ。
ペトラ遺跡を堪能したい、でもチケットやホテルの手配、送迎やガイドの手配は任せたいと考えている方は、ぜひスペースワールドにお任せください。
スペースワールドのぺトラ遺跡(ヨルダン)ツアーについては下記に紹介しています。

個人ツアー専門店がアレンジ! ヨルダン旅行の詳細はこちら

ヨルダン旅行のQ&A! お土産やオプショナルツアーなど

ペトラを案内するラクダ
それでは最後に、 よくあるヨルダンとペトラ遺跡のQ&Aをご紹介します。 観光やツアーに役立てて頂けたらと思います♪

ペトラ遺跡おすすめのお土産とは?

ペトラ遺跡でのおすすめお土産

ペトラ遺跡のお土産といえば、まずはサンドアート・砂絵のボトルかと思います。 これのスゴイところは、目の前で実演・制作してくれるところで、それも結構旅情いっぱいのデザインにしてくれます。アラビア語で名前を入れてくれることもあって、職人技です!

それ以外ですとラクダグッズが可愛いかもしれません。着飾ったラクダのぬいぐるみや、つぶらな瞳の陶器などを目にします。またマグネット、お皿や置物などで、ペトラ遺跡をモチーフにして陶器を彫って作ってあるものがあります。この立体感が本物さながらというか、自宅に帰って数年後もリアルに思い出せそうだな、となんとなく思います。

オプショナルツアー「ペトラバイナイト」

ペトラバイナイト

夜のライトアップで人気を博した、ペトラ遺跡の夜のオプショナルツアー「ペトラバイナイト」ですが、コロナと情勢の影響により、現在の催行状況はとても不安定です。不定期に催行しているという話もありましたが確実ではありません。 とても良い企画ですので残念ですね。

ただオプショナルツアーといっても、もともと事前予約はできない仕組みになっていましたし、当日の状況は行ってみないと分かりません。 訪れた際には、現場で直撃してビジターセンターで聞いてみることをおすすめします。催行されていた時は、月曜・水曜・木曜。時間は20:30発(集合20:00~20:15)でした。

季節・気温・服装・靴について

ペトラでの服装について

ペトラ遺跡の旅行ベストシーズンとしては春・秋と言われます。夏は暑く、冬は寒い、砂漠の気候ということです。

遺跡というのは日影が少ないので、夏は日差しや熱中症の対策が必要です。また冬はダウンがあれば大丈夫。対策さえすればヨルダンは1年中渡航できます。

またペトラ遺跡へは靴は履きなれたものをお持ちください。エントランスからエル・ハズネまでは急勾配はありませんが、エド・ディルへ行かれる方は要注意です。荷物も両手が空くリュックスタイルがおすすめ。あとは水分をお持ちになるのを忘れずに!

治安は?現地人の馬・ロバの客引きに注意!

歴史的な街のロバ

ペトラ遺跡やワディムーサの治安はとても良いです。ただし現地人の客引きはすごい!子供から大人までのベドウィンのみなさんグイグイやってきますし、慣れていますので本当に強引です。特にツアーの方はこれには気をつけて頂いた方がやはり良いと思います。

ちなみにペトラ遺跡内は、エントランス~シークの砂利道には主に馬(乗馬スタイル)、シークには馬車、遺跡内にはロバやラクダがいます。驚くべきことにペトラ遺跡のチケットには、エントランス~シークの馬に乗る代金は「含まれています」が、チップ代金を15JOD=3000円請求してくるというのですから驚きです。馬車の方も乗車代金は20~25JODくらいということですがチップ代金を個別に請求されることがあるので事前の確認が必須。

シーク以降にいるロバも同様に事前確認は必須。ただ悪質なことに、約束の金額を払ったのに約束の場所まで行かない、というような詐欺まがいのこともあるよう。これらの対策は料金は後払いにするということが有効です。また女性の一人旅、不慣れなツアーの方など、優しそうな相手には延々とついてきて客引きします。この対策は容赦なく走って逃げることです。

ただ、ハンディキャップのある方、お子様は、どんどんこれを活用しても良いと思います。お足元が強くなくても、車いす(ポータブル)であっても、馬と馬車を使ってエル・ハズネまで行けますよ!ハンデがあってもペトラ遺跡は満喫できます。考え方によってプライスレスですから、堂々と利用して良いと思います。

ペトラ遺跡おすすめ観光ルート&所要時間や日数は?

ペトラの丘の上にあるアラビアの小道の頂上

入場料のところでご案内したように、1日より2日、2日より3日券を購入する方がお得ではあります。お時間が許せば、2日間は余裕もあって良さそうと思います。ただ実際は多くの方がツアーなどの限られた時間の中で訪れ、1日券での入場になるかと思います。

所要時間としては、エントランス~エルハズネで40分くらい。その後ペトラの都市遺跡を散策し、40~60分でエド・ディルへの道の入り口に。そこからは登り坂+階段を60分です。このため往復で所要時間は5~6時間を見ておくと良いと思います。

仮にペトラ遺跡に8時に入場した場合、都市遺跡エリアであまり時間を使わず順調に行けば、10時半くらいにエド・ディルに到着します。そこから戻ってまだあまり混雑しない11時半くらいから遺跡内のレストランでランチを取ります。12時半から時間的・体力的な余裕があれば、都市エリアやエル・ハズネの「上から」のビュースポットへ挑戦するというのが確実かつおすすめのルートです!

砂漠キャンプ・死海・キリスト教ゆかりの見どころも!

死海での浮遊体験

ヨルダンには、ペトラ遺跡だけでなく、ワディラムや死海といった見どころがぎゅっと詰まっています。ワディラムのジープ体験やキャンプ泊、死海での浮遊体験もまた一生の体験になるでしょう。ここまで世界的に知名度のあるスポットが集中している国もなかなかありません!世界遺産はもちろんそれ以外にもとても引き出しの多い国です。

治安や情勢の心配がある国、というイメージがなかなか拭えませんが、その点ではとても損をしているように思います。

ヨルダンはすでにご紹介のとおり王国ということでの安定感があり、最近はロイヤルファミリーの結婚や出産も相次いでいて、現地はむしろおめでたいムードなんですよ。 ぜひともそんなヨルダン・ペトラ遺跡に気軽に訪れてみてくださいね!

 

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