タンジェ(タンジール)のおすすめ観光スポット7選をご紹介!
スペインとジブラルタル海峡を挟んだ対岸にあるタンジェ
土地柄、古くから国際的な貿易都市として栄え、
スパイや密売人が暗躍する危険な香りのする町、そしてそんな雰囲気に惹きつけられた芸術家が集まる町としても有名でした。
現在は観光化が進み、アフリカ初の高速鉄道も開通し、日帰りでも観光が可能に!
この記事では、個人ツアーの専門店として長年モロッコツアーを扱ってきた当社がまだあまり知られていないタンジェについて写真とともにご紹介!
また気になる高速鉄道やフェリー情報、タンジェ近郊都市についても記載しているので旅行をご検討中の方には必見の記事となっています。
まずは、タンジェについて基本的な情報から見ていきましょう!
基本情報
位置・アクセス
アフリカ大陸の北西部にあるモロッコ。今回ご紹介する「タンジェ」はモロッコ国内の最北部に位置しています。
地中海沿岸部のジブラルタル海峡に面しており、海峡を挟んですぐ北にスペインのタリファやアルへシラス、イギリス領のジブラルタルがあります。
タンジェへのアクセス!行き方は?
さて、それではタンジェへは、日本からどのように行くのでしょうか?
★フライト
タンジェへの空の玄関口はイブン・バットゥータ国際空港
ちなみに「イブン・バットゥータ」は14世紀にタンジェで生まれた偉大な旅行家!
空港から市内へはタクシーで20分程。
カサブランカからは1日1,2便 約1時間
現時点では日本からの直行便はありませんので、第三国またはカサブランカを経由して飛行機を乗り継ぐ必要があります。
それではカサブランカからはどのように移動したらいいのでしょうか?
★列車 高速鉄道
高速鉄道の停車駅でもあるタンジェ・ヴィル駅はタンジェ市街中心部から3kmほど東にあります。
現在、カサブランカからは高速鉄道で約2時間!
モロッコ国内からのアクセスはかなり良好です。
★バス
カサブランカからは約6時間
1日3本程運行。バスターミナルはタンジェの街中心部まで約2,3kmに位置しており、ターミナルから市街地へはタクシーの利用がおすすめです。
★フェリー
タンジェはジブラルタル海峡を挟んだ対岸のスペインからのアクセスが可能!
市内にあり、旧市街に近い旧港はスペインのタリファからのフェリーが運航しています。
スペインのアルへシラスからはタンジェ新港(Tanger MED)行きがあります。
タンジェ市街へは車で約1時間。
高速鉄道とフェリーについてはまた後程詳しく解説しますね。
タンジェ旧市街(メディナ)の特徴
他都市に比べるとコンパクトで、半日あればぐるっと一周できる規模です。
小規模だからこそ、城壁に囲まれている感じやメディナ感を味わいやすいとも言えます。
高台に位置し、全体的に白っぽい壁や石畳をベースにカラフルに塗られた扉や窓の民家などモロッコとスペイン・アンダルシアの雰囲気が融合しています。
天気のいい日には対岸のスペインをうっすら見る事が出来、散策も楽しい。
博物館を見たり、カフェで休憩したりのんびりするなら1日は欲しいところです。
細い小道が多く、行き止まりもあるので暗くなってからの散策はおすすめしません。
ここからはタンジェのおすすめ観光スポットをご紹介します!
タンジェおすすめ観光スポット
★カスバ博物館(Musee de la Kasbah)
入口付近には現代アートエリアがあり、進んでいくと様々な時代の展示物があります。
陶器や宝飾品、巨大な世界地図など地中海文化や歴史に触れる事が出来ます。
カスバ博物館はかつて王宮として使用されており、建物自体にも大変価値があります。美しいイスラム建築やモザイクなども必見です。
★タンジェ・アメリカ公使館協会
モロッコとアメリカは距離的にもあまり接点がないイメージですが、実はモロッコは、1777年にアメリカを国家として承認した世界初の国なのです。
こちらの公使館は1821年にモロッコの皇帝からアメリカに贈られたアメリカ初の公使館で、現在は博物館やカルチャーセンターとして機能しています。
歴史的文書や写真、絵画など各部屋にセンス良くされています。
★要塞(Borj Dar El-Baroud)
メディナ北東部に位置する15世紀に造られた軍事要塞。
砲台や軍服、模型や資料が飾られ、防衛の歴史などが学べるオープンエアーミュージアム(資料館)。
見晴らしも良く、要塞に腰かけてジブラルタル海峡を眺めたり、近くのモスクからのアザーンを聞いたり、のんびりできます。
★グラン・モスク
古いマドラサを修復し1815年に増築された白と緑の配色が素敵なモスクです。
ムスリム以外は入れないのが残念ですが、プチ・ソッコのすぐ近くにあります。
★Plage de Tanger ビーチ
ヴィラ・アリ庭園~タンジェ・ヴィル駅~旧市街まで広がるビーチ
釣り堀や公園、スケートボード広場など整備されており、夜はライトアップもきれいです。
★スパルテル岬
タンジェ市内からは車で西に15-20分程にある岬。
アフリカの北西端で大西洋と地中海が交わる地点。
白い灯台と美しいパノラミックビューを満喫できます。
★グラン・ソッコ&プチ・ソッコ
ソッコは広場という意味。
グラン・ソッコはメディナの外側に位置していますが、正式名称は「Place du 9April1947」公園。中央に噴水があり、ベンチも多く、地元民の憩いの場になっています。周りにはカフェや屋台も沢山あり、常に多くの人で賑わっています。
プチ・ソッコは広場というほどの大きさはないですが、旧市街のグラン・モスク近くのカフェが集まっているエリア。フランスの小説家ジャン・ジュネが良く通っていたカフェなどもありますよ!
どちらもメディナ散策の目印になるので覚えておくと便利です。
続いては、タンジェと是非合わせて訪れたい近郊のおすすめ観光スポットをご紹介します!
タンジェおすすめ近郊観光スポット
別名「白い鳩」 テトゥアン(世界遺産)
モロッコ北部の地中海沿岸に位置するテトゥアンはタンジェからは南東に車で1時間程。
タンジェ同様、古くからモロッコとスペインを結ぶ要所で、スペインとモロッコの文化が融合した街並みです。斜面に白い家が並ぶ様子から「白い鳩」とも呼ばれています。
メディナの規模はモロッコの中で比較的小さいもののアンダルシア文化を最も残している都市と言われ、1997年に世界遺産へ登録されました。
青い街 シャウエン
タンジェから青い街で有名なシェフシャウエンへは南東に車で2-3時間程。
リフ山脈の北麓の山間部に位置しています。
とにかくフォトジェニックでメルヘンチックな可愛らしい町。
バスも運行していますが、運行本数は限られているので専用車での移動がおすすめです。
ここまでタンジェ&近郊おすすめスポットを紹介してきましたがいかがでしょうか。
ここからはタンジェの魅力の一つとも言えるアクセス方法
『高速鉄道』と『フェリー』について詳しく解説します!
高速鉄道やフェリーで移動の道中を楽しもう
★高速鉄道
2018年11月に念願のモロッコ初、アフリカ初の高速鉄道LGV[Al Boraq(アル・ボラク)]がタンジェ~カサブランカ間に開通!!
それまではタンジェ~カサブランカ間は約5時間かかっていましたが、2時間10分で移動が可能になりました。
Al Boraqはアラビア語で『高速』を意味し、最高時速は320KM。
日本の東北新幹線[はやぶさ]と同じなのですよ!
停車駅はカサブランカ・ヴォヤージュ駅、首都のあるラバトアグダール駅、ケニトラ駅、タンジェ・ヴィル駅の4駅
現在1時間に1本程の運行があります。24年8月現在
Al Boraq(アル・ボラク)の車内について
1等車両、2等車両は全席指定。車両の前後に荷物置き場があります。
食堂車両(カフェテリア)があり、軽食を購入することが可能です。
残念ながらWIFIは繋がりません。
1等車と2等車の違いは?
1等は2車輛1‐2席配列、2等は5車輛2-2配列
1等は席幅が広く、コンセントもついています。
1等の方が座席や空間も広いので
ただし、席数が限られているので早めの予約がおすすめです。
尚、モロッコ国営鉄道(ONCF)の公式WEBサイトでは日本のクレジットカード決済ができないので個人旅行の場合は旅行前に手配できませんので注意が必要です。
弊社ではモロッコ現地に手配会社がありますので、事前に予約が可能!
チケットは現地到着の際に送迎係員よりお渡ししますのでご安心下さい。
★フェリーでジブラルタル海峡を渡る
タンジェには旧市街近くのタンジェ旧港とタンジェ・メッドと呼ばれる新港の2つフェリーターミナルがあります。
★タンジェ旧港
スペインのタリファ行きのフェリーが日中2時間に1本運行しています。※24年8月現在
旧港は旧市街のすぐそばにあるので、タンジェ市内からのアクセスは良好です。
★タンジェ・メッド(タンジェ新港)
スペインのアルへシラス行きのフェリーが運行しています。
運行間隔はばらつきがありますが、本数はタリファ行きと同程度。※24年8月現在
フェリーの所要時間は高速船で約1時間、通常約1時間半となります。
★どちらの港がおすすめ?
タンジェ・メッドはタンジェ市内から離れているのでタンジェ市内からのアクセスは確実に旧港が便利です。
ただ、スペイン国内を移動する場合、タリファは公共交通機関を乗り継ぐ必要が出てきますのでアルへシラスの方が、スペイン国内移動には便利と言えます。
個人でタンジェ・メッドへアクセスするにはタクシー利用となりますが、弊社は送迎付きですのでご安心下さい!またフェリーチケットのお手配も勿論問題ありません。
チケットは現地到着の際に送迎ドライバーよりお渡ししますのでご安心下さい。
※列車・フェリーチケットのみの手配は承っておりません。
対岸のスペイン・アルへシラスを簡単にご紹介!
アフリカ大陸への玄関口として古くから海上交通の要所とされていたアルへシラス。
南部のアンダルシア観光の拠点となります。
アルへシラスフェリーターミナルから鉄道駅やバスターミナルへは徒歩20分程。
スペイン国内の移動としては鉄道よりバスの方が使い勝手が良いです。
フェリー利用の注意点
・日帰り観光だとしても国が変わるのでパスポートが必須です!
・冬場は海が荒れやすく遅延や欠航が増えるので注意が必要です。
ジブラルタル海峡はもっとも狭いところで約14KMと距離は短いのですが、
冬季は余裕を持ったプランニングがおすすめです。
・乗り物酔いしやすい方は酔い止め薬もお忘れなく!
続いてはタンジェのホテルとカフェをご紹介していきます。
タンジェのおすすめホテル&カフェ
タンジェは高速鉄道やフェリーでカサブランカやスペインから日帰り観光も勿論可能ですが、1泊してシャウエンやテトゥアン観光などの拠点としても便利な都市です。
旧市街~新市街には老舗の趣のあるホテルが多く、
鉄道駅付近には割と新しいホテルが建設されています。
また、タンジェには著名人が良く訪れた老舗カフェやオシャレなカフェがあります!
時間がある方は是非のんびりお茶も楽しんで下さいね。
Hotel Continental ★★★
映画「シェルタリングスカイ」のロケ地として有名な3つ星ホテル。
旧市街に位置し、旧市街散策にとても便利な立地。
趣はありますが1888年創業で古さも目立ちます。
立地重視やロケ地巡りがお好きで設備面をあまり気にしない方向けと言えます。
36, Rue Dar Baroud، Tangier 90000
Tel: +212 5399-31024 /75851
Pestana Tanger City Center ★★★★
ビーチへは徒歩15分程、旧市街へはタクシーが必要ですが、
タンジェ・ヴィル駅に隣接しており、早朝や深夜の列車利用の場合に便利です。
シンプルでスタイリッシュな内装で快適に過ごせます。
Place du Maghreb Arabe, Edf. R1B , 90000 , Tanger,
Tel: +212 539 328 923
El Minzah Hotel ★★★★★
世界の著名人も宿泊した、1930年創業の歴史あるクラシカルな5つ星ホテル
アラベスクモチーフの木造ヘッドボードや伝統的なモロッカンスタイルのカーペット、タイルや装飾など上品な内装です。
旧市街への入口グラン・ソッコまで徒歩5分
85 Rue de la Liberté, Tanger 90000
Tel: +212 5 39 333 444
★Grand Café de Paris
ポール・ボウルズなど著名人が通った1927年創業の老舗カフェ。
いつも多くの人で賑わっています。
★Le Salon Bleu
メディナの中、カスバ美術館の近くにある見晴らしのよいカフェ
天気の良い日は美しい景色を楽しめます
まとめ
ここまで、タンジェの観光情報を紹介してきました。
タンジェ自体はアクセスが良く、他都市に比べると個人で手配するのはそこまで難しくないと思います。
ただ日本からモロッコへ旅行する場合はモロッコ国内や他国を周遊する場合が多く、個人ですべてを手配するのはとても大変です。送迎やサポートがないと不安という方も多いかと思います。
団体パッケージツアーでの観光は自分の好きなところへ行けなかったり、待ち時間が長かったりと、満喫できないことも…
「スペースワールド」は、極力お客様のご希望に沿った形でツアーをアレンジすることが可能ですよ。
程よく自由に快適に、安心してモロッコ旅行を楽しみたい!という方は個人ツアーがおすすめです。是非スペースワールドにお問合せ下さい。
ご旅行のご相談はお気軽にどうぞ!
Q&A
タンジェの気候は?
大西洋と地中海沿岸部にあるタンジェは地中海性気候に属し、年間を通して温暖で過ごしやすい気候と言えます。
夏(乾季)は日差しが強く高温ながら乾燥しており、冬(雨季)は雨が降ると肌寒くなります。
英語は?
モロッコは基本的にアラビア語とフランス語となりますが、
観光箇所や若い方は英語でコミュニケーションは可能です。
ただ、博物館等で展示されている言語はアラビア語とフランス語で英語はまだ少ないイメージです。
治安は?
昔はあまり治安が良くない街と言われていたが開発も進み、現在は良好に。
ただメディナの中の道は細く路地裏や行き止まりも多いので、日中でも人気のない道には注意が必要です。夜間の街歩きは避けましょう。
もちろんスリや置き引き等は十分注意が必要です。また女性の場合は露出の少ない服装がおすすめです。
おすすめのアクセス方法は?
日本からモロッコを周遊する場合は
カサブランカ・ムハンマド5世国際空港発着を利用し、タンジェへは鉄道移動する方が多いです。
限られた時間でのご旅行の場合には、時間のかかるバス移動や乗継ぎ待ち時間が必要になる国内線でのフライトはあまりおすすめではありません。
スペインとモロッコ2か国を回る場合、基本は飛行機移動となりますが、スペインで訪れる都市や旅行日数によっては間にフェリーを使うのもありです!
タンジェリン(Tangerine)とは?
タンジェリン(Tangerine)とはタンジェが名前の由来で
モロッコからフロリダに伝わった柑橘系の果物です。
日本の温州みかんが属するマンダリンと植物学上は同一の分類です。
タンジェを歩くとタンジェリンの木が沢山ありますよ!
タクシー情報が知りたい!
モロッコは都市ごとにプチタクシーの色が決まっており、タンジェのタクシーは青です。
大きいサイズのグランタクシーはクリーム色です。